2020/06/30
お給料?将来の年金?自由に選択できる企業型確定拠出年金401k(DC)


確定拠出年金は、途中引き出しが出来ません。
金銭の余裕がない人は、はじめるメリットを感じない人も多いです。
20代の若い従業員は、早くはじめるほど威力を発揮するので、制度を理解し拠出してほしいですが、結婚してお子さんがいたり、奨学金の返済があったりと資金の悩みは多種多様です。
企業型確定拠出年金は、従業員の将来の悩みを解決するツールです。
無理に始める必要はありません。
従業員がお給料として受け取ることも可能ですし、将来の年金として拠出することも可能です。
本日は、実際に確定拠出年金を導入するとどのような選択ができるのかご紹介します。
目次
企業型確定拠出年金401k導入後、従業員のお給料はどうなるのか
現行の基本給から制度導入後は<生涯設計手当>として将来の自分に拠出(積み立て)されます。
例えば、20,000円/月希望する従業員は、確定拠出年金掛金として基本給から差し引かれます。
生涯設計手当の金額は、ライフプランに応じて金額を上げたり下げたり出来ます。
会社で定められた掛金単位(5,000円単位)で積み立てが可能です。
退職金の(生涯設計手当)モデル(現行基本給25万)
現行基本給が250,000円で、制度導入後に生涯設計手当を20,000円/月拠出した場合、基本給は230,000円となります。
ライフプランに合わせて掛け金とするか給料と合わせて受け取るか選択できます。
20,000円/月を先々の自分に全て回す必要はありません。
給料として受け取る選択も出来ます。
所得が低い20代の方は、「選択しない」という選択ができるのも企業型確定拠出年金のいいところです。
生涯の掛け金の範囲内で選択が可能です。
希望すれば、生涯設計手当の範囲内で確定拠出年金の掛け金として積み立てが可能です。
20,000円/月のうち、5,000円は拠出して残り15,000円/月は給料として受け取るということも出来ます。
【生涯設計手当から10,000 円を任意積み立てした場合】
任意積み立て: 10,000 円
基本給 月額 230,000円
生涯設計手当 20,000円/月
前払金: 10,000 円
=月額 10,000 円を確定拠出年金の掛金として拠出
【給与として支給される金額】
250,000円(現行給与)- 10,000円(任意積み立て部分)
=月額 240,000 円を給与として支給
選択額での退職時のシミュレーション
22歳~60歳までライフプランに合わせて積み立てた場合
20代~5,000円/月、30代~10,000円/月、40代~10,000円/月、50代~20,000円/月と積み立てた場合の60歳時点での受け取り額になります。
拠出した5,280,000円が、非課税になります
拠出金額の合計額、5,280,000円が非課税になります。
長期的に観ると大きいですよね。
年利1%で運用した場合
60歳時点で6,130,000円になります。
運用がうまくいかなかったとしても、貯金しているより多く受け取れそうですね。
年利2%で運用した場合
60歳時点で7,200,000円になります。
投資信託の選び方で2%の運用も可能です。
年利3%で運用した場合
60歳時点で8,560,000円になります。
アクティブ運用で、銘柄の選定をしっかり行えば、確定拠出年金だけでも充分にお金が動いてくれますね。
掛け金拠出の効果例(掛け金選択部分)
毎月10,000円/月拠出した方の給料明細になります。
加入効果は、以下の通りです。
支給額が変わるので、厚生年金・健康保険・雇用保険の料率が変わり差し引き額が下がります。
そして、年間120,000円分非課税になるため、所得税・住民税が変わり、差引額が下がります。
負担軽減は、3,472円/月。
年間41,664円の削減効果となります!
受け取りが、給料から生涯設計手当に変わるだけでこんなに変わるんですね。
将来の退職金設計の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき有難うございました。
【個人向けサービス】
◆ SBI証券iDeCoの口座が開設できるようになりました。
コチラから資料を申込みください。
↓ ↓ ↓ ↓
【法人向けサービス】
◆ 企業型確定拠出年金の導入をご検討の企業様へ
◆ 社員教育研修を実施しております(オンライン可)
じんFP事務所は、SBIベネフィットシステムズの媒介パートナーになります。
企業型確定拠出年金(401k)導入支援、投資教育、ライフプラン研修などお気軽にお問い合わせください。